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2024.07.01

隠れ虫歯に注意

「ホワイトスポット」と呼ばれる歯の異常について、ご存知でしょうか?

多くの人は虫歯と言うと、黒くて小さな洞ができる歯を想像するかと思いますが、一見して健康そうな白い歯にも「隠れ虫歯」と呼ばれる初期段階の虫歯が存在するのです。

この「隠れ虫歯」は、歯の表面にできる白い斑点、すなわち「ホワイトスポット」として現れます。
これは単なる着色汚れとは違い、歯のエナメル質からミネラルが溶け出し、弱くなっている部分を示しています。
初期虫歯の兆候であり、デミネラライゼーション(脱灰)と呼ばれる現象が進行している証拠です。

この症状の原因の一つに、唾液の量が関係しています。
唾液が少なくなると、ミネラルの供給が不足し、歯の再石灰化がうまく行われなくなります。
この結果、「隠れ虫歯」が発生しやすくなるのです。

この原因として考えられるのは、食生活の影響があります。
頻繁な間食や柔らかい食べ物ばかりを摂ることは、噛む回数が減り唾液の分泌が少なくなる原因となります。
硬さのある食べ物をしっかりと噛み、また、食事の間にシュガーレスガムを噛むなどして、唾液の分泌を促進させましょう。

もう一つの原因としては、ストレスや睡眠不足が考えられます。
スポーツや趣味でストレスの解消をしたり、しっかりとした睡眠をとることは、歯の健康を守ることにつながるのです。

日々の生活習慣を見直し、適切な対策を講じることで「隠れ虫歯」を予防し、健康な歯を維持することができます。
定期的な歯科検診も忘れずに行い、早期発見・早期治療を心掛けましょう。

2024.06.05

口腔年齢(こうくうねんれい)とは?

「口腔年齢」という言葉を知っていますか?

「脳年齢」とか「肌年齢」、「骨年齢」などは度々耳にする言葉だと思います。
これらは、体の様々な部位がどのくらいの歳に見えるかを示すものです。

同様に、口の状態も年齢に応じて変化が生じることから、口腔年齢という尺度があります。

口腔内のネバつき、歯ぐきからの出血、食べ物が歯の間に挟まる、歯ぐきが腫れるといった症状がある方は、特に注意が必要です。
また、歯垢がつくと口腔年齢もどんどん歳をとります。
逆に、汚れを除去すれば、口の中を若返らせることも可能なのです。

歯の汚れは生活習慣とも密接に関わっているので、毎日のケアが重要です。

高齢でも若い脳年齢や肌年齢を持つ方がいらっしゃるように、口腔年齢も実年齢と必ずしもイコールではありません。
以前に、綺麗な歯並びをもった70歳近い高齢者の口腔年齢が、なんと17歳と評価された事例もあると聞きます。
反対に、日々のケアを怠ってしまうと、まだ実年齢は20代なのに口腔年齢は70代、なんてこともあり得るのです。

皆さんも口内の健康を守り、いつまでも若々しくありましょう。

2024.05.07

スマホと歯痛

スマートフォンは今や、一人一台が当たり前で幅広い年代の方が利用しています。
キャッシュレス決済の利便性などもあり、日常生活に欠かせないものとなっていますね。

SNSやオンラインゲーム、電子書籍、ネット通販など、スマートフォンでは様々なことができるので、1日の大半を画面と睨めっこしている、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

長時間スマートフォンを見続けていると、目が疲れます。
これは「眼精疲労」と呼ばれ、やがて頭痛や肩こりを引き起こし、歯に影響を及ぼすこともあります。

眼精疲労を感じると、頭痛や肩こりの痛みを和らげるために、姿勢が悪くなります。
そうすると、顎の位置がずれ、噛み合わせに悪影響を及ぼします。
その結果、歯の痛みや不快感を引き起こしてしまうのです。

原因不明の頭痛や歯の痛みがある場合、眼精疲労が関連しているかもしれません。
スマートフォンを長時間使用する場合、適度な休憩と正しい姿勢に気をつけましょう。
それで歯の健康が守られるかもしれません。

2024.04.02

毎月8日に歯ブラシ交換!

皆さん、歯ブラシの交換を忘れていませんか?

毛先が広がっているかどうかで歯ブラシを交換する、と考える方も多いかもしれませんが、それだけではなく、定期的な交換が重要です。

毛先の状態に関わらず、歯ブラシは約1ヶ月ごとに交換することが推奨されています。
日々使用する歯ブラシは、菌の付着や毛先の劣化が進行するため、目に見えない劣化も起こっています。

もし1ヶ月経過前に毛先が広がっているようであれば、力が強すぎるなど、磨き方に問題があるかもしれません。もっと優しく、丁寧に歯磨きを心がけましょう。

交換タイミングを忘れがちな方は、毎月8日を歯ブラシ交換の日として覚えてみてください。8は「ハ」と読めるため、「歯ブラシ交換デー」と呼ばれています。この日を意識することで、定期的な交換を習慣化しやすくなるでしょう。

日々の歯磨きを頑張っていても、劣化した歯ブラシを使っていては効果が下がってしまいます。適切なタイミングで歯ブラシを交換し、歯の健康をしっかり守りましょう。

2024.03.04

噛むだけじゃない!歯の役割

歯には、私たちの健康や生活において重要な役割があります。

例えば、言葉を発するときにも歯は欠かせません。
歯は唇や舌の動きを安定させ、正しい発音をサポートします。
噛み合わせや歯並びが良くないと、発音が不明瞭になることがあります。

また、歯は表情にも影響を与えます。
歯で食べ物を噛むことで、咀嚼筋や表情筋が発達し、豊かな表情を作ることができます。

さらに、歯は体のバランスを保つ役割も果たしています。
噛み合わせが悪いと、姿勢が悪くなったり、いびきや睡眠障害を引き起こす可能性があります。
また、頭痛や肩こりなどの症状も生じることがあります。

歯の大切さは、失って初めて気づかされることが多いものです。
しかし、失ってからでは遅いため、日常的なケアや定期的な検診を怠らず、健康な歯を保つことが重要です。
自分自身の健康を守るために、歯のケアに努めましょう。

2024.02.06

乳歯を大切に!

乳歯は、子どもたちが成長する過程で徐々に抜け落ちる歯です。
そのため、虫歯になっても問題ないと思っている方もいるかもしれませんが、それは大きな誤解です。

乳歯は、永久歯が生えてくるまでの「基礎」と言っても過言でないほど大事な歯。
実際、乳歯が虫歯になると、後に生えてくる永久歯の歯並びに影響を及ぼすことがあります。
また、顎や脳の発達にも悪影響を及ぼす可能性があるのです。

さらに、乳歯の虫歯を放置すると、永久歯も虫歯になるリスクが高まります。

乳歯をしっかりとケアすることは、健康な永久歯を育てるための基盤作りにつながります。
まだ子供だから、まだ乳歯だからということではなく、乳歯だからこそ大切にしてあげてください。
子どものうちは歯磨きが難しいかもしれませんが、大人の方がしっかりと補助してあげることが重要です。
乳歯を大切にして、子どもの健やかな成長をサポートしましょう!