かつて虫歯治療において、「削ってすぐに詰められる」と重宝された歯科材料、アマルガム。
ある液体状の金属に鉛や銀などの粉末を混ぜた練り物状のもので、治療回数を少なくできるため世界中で使われていましたが、後に大きな問題があることが分かってきました。
こちらではアマルガムについて京都で金属アレルギー対策の歯科治療を行うデンタルクリニック川村が詳しくご紹介します。
アマルガムの問題点
アマルガムの問題点は水銀であること。元となる「液体状の金属」とは水銀のことなのです。水銀による害といえば水俣病が有名ですが、水俣病の水銀は魚介類に含まれるメチル水銀であったため、アマルガムの無機水銀は人体に害はないとされてきました。しかし後に、無機水銀も健康被害を招くことがわかってきたのです。
アマルガムが招く全身症状
アマルガムには高濃度(約50%)の水銀が含まれており、お口の中で少しずつ溶け出して粘膜や消化器官から体内に吸収されます。それによって、次のような様々な症状を引き起こすことがわかっています。
こういった症状を起こさないためには、できるだけ早くお口の中からアマルガムを除去することが必要なのです。
アマルガム除去のポイント
アマルガム除去を行う際には、次のポイントに注意することが大切です。
Point1 削りカスをお口に入りこませない

アマルガムは歯科用のドリルで削り取って除去しますが、その際に出る削りカスがお口の中に入ると、粘膜に貼りついたり、体内に取り込まれたりしてしまい、急性の水銀中毒を起こすことがあります。
そういったことを防ぐためには、必要に応じて処置時にラバーダム(歯にかけるゴムのシート)を用いて、水銀がお口に入り込むのを防ぐことが重要です。
Point2 ガス化した水銀を吸い込まない
水銀は70℃になると気化する性質を持つため、歯科用ドリルで削るときの摩擦熱でどうしてもガス化してしまいます。もしそのガスを鼻から吸い込んでしまえば、水銀は体内に取り込まれ、肺から血管を通じて脳に回ってしまうことになります。
アマルガム除去の際にはそれを防ぐために、マスクを装着し、水銀が鼻から吸い込まれるのを防ぐことが必要になるのです。
Point3 ガス化した水銀を室内に充満させない
ガス化した水銀が、もし室内に充満してしまえば、治療後にやはり吸い込んでしまうことになります。アマルガムの除去を行う際には、必要に応じて強力な口腔外バキュームなどによってガス化した水銀を取り除き、室内に漂わせないことが大切になるのです。
アマルガム除去の費用
※価格は全て税抜き表示です
詰め物(インレー)
種類 | 費用 |
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セラミックインレー (5年保証) |
55,000円 |
ハイブリッドインレー (3年保証) |
35,000円 ※大臼歯は保証対象外 |
セラミックアンレー (5年保証) |
70,000円 |
ハイブリッドアンレー (3年保証) |
50,000円 |
被せ物(クラウン)
種類 | 費用 |
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オールセラミッククラウン(ジルコニア) (5年保証) |
130,000円 |
オールセラミッククラウン(e-max) (5年保証) |
120,000円 |
メタルセラミッククラウン (5年保証) |
120,000円 |
ハイブリッドクラウン (3年保証) |
68,000円 ※大臼歯は保証対象外 |
レジン前装冠(小臼歯) (3年保証) |
45,000円 |
レジン前装冠(大臼歯) (3年保証) |
50,000円 |
土台(コア)
種類 | 費用 |
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ファイバーコア (5年保証) |
10,000円 |
パラコア (5年保証) |
15, 000円 |
ミロコア (5年保証) |
5, 000円 |